もう嫌われ者じゃない!10歳のiPhone

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10年前に発売された初代iPhoneは、iPodと言う音楽プレーヤーに携帯電話機能を付けたものでした。
当時、僕はiPodを持ってたし、携帯電話も2台持っていました。
だから、初代iPhoneに興味はありませんでした。

僕が初めてiPhoneに興味を持ったのは8年前。

2代目のiPhone3Gに搭載されたApp Storeの仕組みと、Evernoteやカーナビなどのアプリを見せてもらいました。
それに衝撃を受けて、これからは、この携帯電話が主流になると確信しました。
すぐ次の日にソフトバンクに買いに行きました。
購入したのは、発売して間もないiPhone3GSでした。
初代から数えて3代目のiPhoneです。

当時はガラケーの2台持ちだったので、iPhoneを入れて3台持ちになりました。
非常に不経済な契約の仕方でした。
でも、初代iPhoneにはなかったApp Storeに強い衝撃を受け、とにかくすぐにでも買いたかったのです。

当時はまだ二つ折り携帯が主流でした。
何人かの友人にiPhoneを勧めましたが、断られました。
「二つ折りでないとカッコ悪い」
「iPhoneでは携帯ゲームができない」
そんなことを言われました。

今からは考えられませんが、当時は二つ折りがナウかったのです。
さらに、Greeやモバゲーと言った携帯ゲーム会社が、ガラケー用のゲームで業績を伸ばしていました。
携帯ゲーム会社が、iPhoneにゲームを供給する雰囲気もゼロでした。
誰もが、iPhoneは一過性の流行で、すぐに廃れる思っていたようです。

結局、僕の勧めに乗ったのは両親と、いつも僕の講座を受講してくださっていた数名の方でした。
あれから8年です。
10年前に発表されたiPhoneも、2代目のiPhone3Gも、3代目のiPhone3GSも、日本では本当に嫌われ者でした。
iPhoneと区別するために、ガラケーという言葉が一般化するほど嫌われていた訳です。

その当時に、有名な評論家やアナリストがブログで散々にiPhoneをコケにしていました。
「こんなの売れない」
「欠陥品だ」
「スティーブ・ジョブズも落ちぶれた」
なんて記事がたくさんありました。

今でこそスティーブ・ジョブズは伝説の経営者ですが、iPhone発売当時の評価は散々でした。
スティーブ・ジョブズを、バカにしたような記事もたくさんありました。

ところが、このメルマガの参考資料にしようと探してみると、検索しても見つかりません。
さすが有名な評論家やアナリストですね。
都合の悪い記事は、人知れず削除しているようです。

そんな中、当時のauの偉いさんのコメントが出ているニュース記事を見つけたので、参考までに貼っておきます。
ちなみに、auがiPhoneの販売を開始したのは、この記事のたった3年後です。

www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/17/news089.html

今からでは信じられませんが、当時はiPhoneが最も売れていない国は日本でした。
他の国のiPhoneファンから「なぜ日本ではiPhoneが売れないのか?」と言われていたほどです。

でも、当時から僕は、iPhoneは必ず爆発的に普及して、誰もがスマホを持つ時代がやってくると確信していました。
むしろ、それが他の人に、なぜ分からないかが不思議でした。
それから、僕はある事に興味を持ちました。

専門家が売れないと判断したもので、僕が売れると思ったものは、僕の予想の方が当たることが多いのです。
なぜ、専門家よりも僕の方が当たるのか?
それに興味を持ちました。

例えば、現行モデルのプリウス。
発表された時に僕は「カッコイイ」と思いました。
クラウンをこのデザインにしたら売れないけど、プリウスなら絶対売れると思いました。
しかし、多くの専門家はデザインがUFOのようで奇抜すぎて売れないと判断しました。
結果的に、ヒットしています。
そのデザインを引き継いで、PHVプリウスも売れているそうです。

また今年の3月3日に発売された任天堂の新しいゲーム機も僕は「欲しい」と思いました。
本気で欲しいのですが、人気があり過ぎて未だに品薄で手に入りません。
しかし、これも専門家は挙って売れないと判断しました。
ゲーム機の発表後に、株が暴落したほどです。
任天堂の社長ですら、発売直後の品薄は1週間で解消すると言っていました。
実際は4ヶ月以上、品薄が続いています。
あまりの機会損失の大きさで、社長の責任問題に発展しそうです。

このゲーム機がヒットすることは、発売前にこちらのメルマガで書きました。

goo.gl/Y24NQU

これまでも、任天堂のゲーム機に関しては、何度かメルマガお伝えしています。
何度かに渡って、何をお伝えしたいのかと言うと、なぜ売れるものを、売れないと判断してしまうのか?
どんな落とし穴にはまると、判断を誤るのか?
それをお伝えしたいのです。

多くの人は、こう考えます。
「性能が良くないと売れない」
「今より進化しないと売れない」
「ユーザーが受け入れやすくないと売れない」

しかし、そんな事はありません。
売れるヒントは、どこにでも転がっているし、売れないものを、売れるようにすることもできます。
売れなかったから、商品が悪かったと言う訳でもありません。

初代iPhoneが売れない理由も、物理的なボタンがないからと言われてきました。
しかし、2代目、3代目と物理ボタンを採用することなく進化し続けたら売れ始めました。
当初、タッチパネルなど計画していなかったAndroidも、しれっとタッチパネルに変更されたほどです。
今では、タッチパネルが主流で、物理的なボタンが必要という人の方が珍しいです。
結局、物理的なボタンがないと売れないと言う意見は、単なる思い込みでしかなかったのです。

売れるものはどこにでも転がっているのに、思い込みで潰してしまっているのです。
これを突き詰めれば、誰もが売れるものを用意することができると言うことなのです。
僕から見れば、宝の山のようなものを持っている人でもこう言います。
「私は何も売るものがない」
そして売れもしないものを、せっせとこさえているのです。

iPhoneのヒットも、任天堂のゲーム機のヒットも、非常に良い例題です。
これからも、度々、話題にしようと思います。
絶対に参考になると思います。
「スマホに興味がない」とか「ゲームに興味がない」とか思わずに、今後もぜひお付き合いください。

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