恋ダンスのヒットの秘密
昨年、恋ダンスがヒットしましたね。
「逃げるは恥だが役に立つ」と言うドラマの主題歌の「恋」に合わせて踊るのが恋ダンスです。
この恋ダンスで、ドラマも、主題歌も話題になりましたね。
今年に入って「スーパーサラリーマン佐江内氏」と言うドラマでもダンスがあります。
恋ダンスにちなんでなのか、Happyダンスと言うそうです。
ネット上では、このHappyダンスが、恋ダンスのパクリだと言われています。
そもそも論で言うと、この恋ダンスがヒットした背景には何があるのでしょう?
実はここ数年、ダンス動画を配信するのが流行っています。
試しに「踊ってみた」と言うキーワードでYouTubeで検索してみました。
本当に多くの人が「〇〇を踊ってみた」と言うタイトルをつけた動画を公開しているのが分かりますね。
動画の中身は、タイトルの通りです。
ゲームやアイドル、テレビ番組で放映されたダンスをアレンジして、自分で踊っているのを撮影した動画です。
この「〇〇を踊ってみた」と言う動画は10年以上前から徐々に増えてきました。
最初はニコニコ動画で盛り上がったジャンルです。
近年では、ダンス動画で、多くのファンを獲得したYouTuberがライブも開催しています。
ダンス動画の配信は、今や一つの文化として確立されてきました。
ダンスが大好きな多くのYouTuberたちが、日々、せっせとダンス動画をアップしています。
恋ダンスのヒットは、この新しい文化を背景にした仕掛けだったと言えます。
パクリの議論をするならば、この文化のトレンドをパクったのが恋ダンスと言うことです。
以前、サントリーがハイボールブームを作ったことがありました。
その際に、サントリーは、お酒好きのブロガーの協力を得て、ハイボールの話題の拡散させました。
恋ダンスではブログではなく、YouTubeやニコニコ動画を使った拡散が狙いだった訳です。
今や、文化のトレンドの源が、YouTubeやニコニコ動画の中に転がっています。
ビジネスも、遊びも、新しいヒントがたくさん眠っていると思います。
大学受験の勉強法から国家試験の勉強法に至る勉強法動画。
おむすびの握り方から、おもてなし料理のレシピに至る料理動画。
あらゆる動画がアップされ、拡散され続けています。
恋ダンスのように、動画文化は今後も社会現象に大きな影響を与えていくことでしょう。