マイクロソフトが凶悪な手段に出た

「Windows10にアップグレードしませんか?」を言う広告をご存知でしょうか?
Windows10以外をお使いの方は、この広告が頻繁にパソコンの画面に表示されると思います。
ところが最近は、広告の表示ではなく「何月何日にアップグレードします」を予告が表示されるようになったそうです。
この予告は日時の変更やキャンセルができるそうですが、初めて見た人は驚くでしょう。
ネット上でも「凶悪な手段」だと話題になっています。

なぜ、マイクロソフトがこれほど強硬にWindows10を推してくるのでしょうか?
それはOSのビジネスモデルが変わってきたからです。

マイクロソフトのWindowsのシェアは世界で90%以上です。
アップルのMacのシェアは8%です。
実に10倍以上です。
しかし、時価総額はアップルの方が上です。

これはスマホでも同じことが言えます。
グーグルのAndroidのシェアは世界で80%以上です。
アップルのiPhoneのシェアは20%にも満たない状態です。
それでも、時価総額はアップルがダントツです。
グーグルは数ヶ月前に1日だけアップルを抜いて世界一になりましたが、またアップルに差をつけられてしまっています。

アップルのビジネスモデルは、シェアが少なくても確実に儲かる仕組みなのです。
ビジネス用語でスケールメリットという言葉があります。
簡単に説明するとシェアが、大きければ大きいほど得をすると言う意味です。
しかし、アップルはその逆をやって退けた訳です。

この秘密がiPhoneやMacに搭載されたAppStoreにあります。
現在では、AndroidにもGooglePlayと言うストアが搭載されています。
簡単に説明すると、ストアを使って、スマホやパソコンの機能の追加ができる仕組みになっています。

例えば、スマをでLINEを使いたいと思ったら、ストアでLINEを追加すれば使えるようになります。
「年賀状を作りたい」「動画を編集したい」「作曲をしたい」など
すべてストアで機能を追加するだけです。

簡単な機能であれば無料のものが殆どです。
高度な機能であれば有料で機能を購入します。

アップルもグーグルも、これらが大きな収益の柱になっています。
このストアの普及に出遅れたのがマイクロソフトです。
Windowsストアを搭載して、満を持して発売したWindows8の失敗が非常に痛手でした。
そこで、次に同じくWindowsストアを搭載したWindows10を半強制的に配布し始めたのです。

私はWindows10は非常に完成度が高く使い易いと思っています。
ただ、アップグレードに抵抗のある方に無理やりお勧めするわけにもいきません。
アップグレードをしたくない方は、アップグレード予告が表示されたら焦らずキャンセルしてください。

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