知っていますか?定価販売の勘違い

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「定価の何割引ですか?」
誰もが一度は、口にしたことがあると思います。
では、この「定価」という言葉。
実は、正しく理解している人は非常に少ないのです。

定価販売されている商品の代表的なものが、書籍、雑誌、新聞、音楽、タバコなどです。
物理的な商品ではありませんが、NKHの受信料も定価販売です。
定価販売とは、何らかの規則によって、絶対的に価格が決められている販売のことです。
値引きも、プレミア価格も許されません。

定価の何割引きかで販売したら、販売した側は何かの罰則を受けます。
最近では、音楽コンサートのチケットなど、購入した側にも罰則があるものも存在します。

では、多くの方が、定価だと思っているのは何なのでしょう?

答えは「メーカー希望小売価格」と言うやつです。
つまり、メーカーが小売店に対して「これぐらいの価格で売って欲しい」とお願いしている価格です。
実際は、小売店はこの価格に従う義務はありません。
メーカーが「従え!」と強制したら、独占禁止法か何かに抵触するんだと思います。

さて、先ほど出てきたプレミア価格と言えば、プラチナチケットという言葉を思い浮かべる人も多いと思います。
本来、チケットは定価販売が一般的で、値引きや、プレミア価格は認められていません。
ただし、消費者が自分のためにチケットを買ったが、どうしても行けなくなったと言うケースが稀に起こりますね。
こういったケースにおいて、定価以外の金額で、誰かに販売することは認められています。

つまり、チケットに関しては、自分のために買ったと言い張れば、価格を吊り上げて転売できることになってしまいます。
非常にグレーな方法ですが、昔から存在する方法です。
一般的に、ダフ屋行為と言われる手法ですね。

コンサート会場やスタジアムに出かけると、怪しげなおっちゃんが「チケットあるでー」と寄ってきます。
これが一般的な、ダフ屋ですね。
しかし、インターネットの普及とともにダフ屋も組織的、かつ大規模になってきました。
吊り上げ価格も尋常ではなくなり、大掛かりな取り締まりが行われるようになりました。
そして、最終的に購入した側にも罰則が発生するようになったのです。

でも、転んでもただでは起きないのが、こういったグレーな世界で生きてきた人たちのたくましさです。
彼らが次に目をつけたののが「メーカー希望小売価格」です。
これには強制力がなく、人気商品であれば、どこまでも値段を吊り上げることもできます。

最近では、ゲーム機などが良いカモになっています。

人気ゲーム機の任天堂のSwitchやソニーのPSVRなどは、軒並みメーカー希望小売価格より1万円以上の高値がついています。
そして、恐ろしいことに、転売屋が買い占めるので、実店舗で購入できない事態になっています。
では、どこで売られているのかと言うと、Amazonなどで売られているのです。
つまり、転売屋が価格を吊り上げて、Amazonなどで普通に売っているのです。

しかし、これに対して、メーカーやAmazonは強制力を持って対応することができません。
なぜなら、強制した方が、法律に抵触する可能性があるからです。
人気のある中古品を買い集めて、高値で売る「せどり」と言う商売の方法があります。
「せどり」に関しては古物商と言う許可を持っていれば、誰でもできます。
この「せどり」と転売はよく似ていますが、全く異なります。

転売は新品を買い占めて、高値で売るので、本当に欲しい人には、迷惑行為以外の何ものでもありせん。
「せどり」は、不要になった人から、購入した中古品を市場の人気に合わせて販売するので、誰も迷惑しません。

この迷惑な転売ですが、ゲーム機以外も、Amazonを見ていると結構あります。
「Amazonは比較的安い」と思っている人も多くいると思います。
基本的には安いのですが、中には転売屋が価格を吊り上げているものもありますので、お気をつけ下さい。

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