お金の流れが変わる時

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日本の歴史を振り返ると、色々な転換期があります。
日本における三大革命と言われるのが、大化の改新、建武の中興、明治維新ですね。
建武の中興は日本国内の内乱なので、少し地味ですが、大化の改新と明治維新は、やはりインパクトがあります。
どちらも、日本が強くならなければ、外国の勢力に乗っ取られてしまうと言う状態で起こった革命です。

大化の改新も歴史的には魅力があり、お話したいのですが、今日は明治維新のお話をしようと思います。
維新の志士で、後に名外務大臣とまで言われた陸奥宗光をご存知でしょうか?
彼は、神戸海軍操練所から亀山社中まで、坂本龍馬と行動を共にしました。
志半ばで暗殺された坂本龍馬の遺志を継いで、1894年にイギリスとの不平等条約の撤廃にこぎ着けます。
教科書には1868年に明治維新とだけありますが、この1894年に名実ともに明治維新が完了するのです。

なぜ彼が、不平等条約の撤廃に拘って、戦い続けたのか?
それは、幕末の動乱期に坂本龍馬と西郷隆盛の会談に同席したのがきっかけと言われています。
坂本龍馬は、戦ではなく、説得で幕府を退かせる船中八策と言う作戦を用いて、幕府の大政奉還を実現しました。
この会談は、その大政奉還の直後の事だったと言われています。

西郷隆盛は、大政奉還の立役者の坂本龍馬に、政府の高官にならないのかと問いました。
しかし、坂本龍馬はこう答えました。
「世界の海援隊をやります」
坂本龍馬は、既に世界の広さと可能性を見越していたのです。
陸奥宗光は、坂本龍馬が示した世界の広さと可能性を手に入れるためには、不平等条約を撤廃しなければならないと感じたと記しているそうです。
陸奥宗光が不平等条約を撤廃しなければ、日本はどうなっていたか分かりません。
開国したのを良い事に、イギリスの植民地にされていたかもしれません。

陸奥宗光の回想から、坂本龍馬が世界の広さと可能性を説いて、多くの支援者から投資を得ていた事が分かります。
神戸海軍操練所時代に、福井松平から4,000両。
亀山社中時代にも、福井松平から5,000両。
さらに、長門毛利から50,000両、薩摩島津から33,000両、岩崎弥太郎から500両。
他にも、海援隊士の給料として、土佐商会から毎月55両の支援を受けていたそうです。
借用の記録が残っている分だけでもこれだけあります。
現代のお金にすると200億円以上だと言われています。

他にも、坂本家は紀貫之などを輩出した紀家の流れをくみ、龍馬も、紀直柔と名乗っていたそうです。
確かに、龍馬の墓石には紀直柔と彫ってありました。
その関係で、貴族にも顔が聞き、貴族からも多く出資を得ていたと言われています。

彼らから支援を引き出す際に、必ずと世界の広さと可能性を説いていたと言われています。
すると敵味方関係なく支援してくれたそうです。
よく見ると、松平に、毛利に、島津にと、仲の良くない間柄ですね。
それまでの日本は、鎖国状態にあり、海外との貿易の利益は幕府が独占していました。
亀山社中に投資する事により、開国後に、その貿易の利益が、手に入るのであれば誰もが喜んで出資したでしょう。

さて、話を現代に戻しましょう。
現代、お金の流通による利益を独占しているのは国家とそれに連なる機関です。
輪転機を回し、一万円札を一枚するだけで、コストの20円を引いた9,980円を手に入れる事ができます。
しかし、今、インターネットと言う広大な世界が現れました。
そして、世界中は一つに繋がりつつあります。

そこには明治維新のように、大きな可能性が満ちています。
インターネットの世界では、独自の経済が動き始めました。
そして、インターネットの世界とリアルな世界の経済が密接に絡み合い始めました。
お金の流れが少しずつ変化し始めているのです。

明治維新の直前に、開国を見越して、神戸の土地を買い漁った商人が沢山いるそうです。
開国されるまで、神戸は、田舎の漁村だったと言います。
田舎の漁村の二足三文の土地を買い漁ったのが、神戸の大富豪の始まります。

このようにお金の流れが変化するとき、その情報と知識を持った者が有利になります。
明治維新の時のように限られた人にしか情報が伝わってこない訳ではありません。
現代は、誰もが欲しいと思った情報が手に入ります。
欲しいと思って行動を起こすだけで良いのです。

東京オリンピックや大阪万博などの国際的なイベントを控え、お金の流れは大きく変化します。
2019年は、その情報を手に入れる準備を始めるべきタイミングです。
インターネットとリアルの世界、その双方で繰り広げられる経済の情報に、ぜひアンテナを立てましょう。

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