人工知能はゴーストを持つのか?

cc9ffbdbd3d87185c307fa3feab48bbd.jpg

今、大坂の伊丹空港でこの文章を書いています。
今から仕事で函館に向かいます。

私は今、もう何十年も味わっていなかった、ワクワク感に味わっています。
入学式の前のような感じです。

何故、そんなにワクワクしているのか?
その話をする前に、ちょっと質問です。
あなたはゴーストと聞いてどんなイメージを浮かべますか?
幽霊?
化け物?

ここ数年、人工知能の研究者の世界では、深い意識層の事をゴーストと表現する事があります。
元々は、攻殻機動隊と言う漫画から始まった表現ですが、アカデミックな講義でも使われたりします。

人工知能を研究している情報工学者が、何故、深い意識層をゴーストと表現するのでしょう?

それには、少しだけ攻殻機動隊のテーマについてお話します。

「人工知能にゴーストが宿るのか?」
それが物語の中で、テーマの一つとなっています。
また作中で、直感の事をゴーストの囁きと表現しています。

作品の中で、人工知能を搭載した戦車がゴーストを持ってしまったのではないかと問題になります。
これは現在、多くの研究者が危惧する人工知能が、人類に敵対すると言う問題と正反対の問題です。
兵器である戦車が、個性を持ち、人間に対して友達意識を持ってしまうと言う問題です。

兵器である戦車が人間に対する友達意識を持つ事は、兵器としての欠陥を意味するのではないか?
つまり、戦車の人工知能が、人間を攻撃する事を拒絶し、仲良くしようとする可能性が発生する訳です。
物語の中ではもう少しきめ細かい表現になっていますが、大雑把にはこんな感じです。

私は人工知能が人類に敵対すると言う考え方より、このゴーストと言う考え方の方がしっくりきます。

このゴーストについての考察が、すでに漫画やアニメの世界だけでは収まらなくなってきているのです。
研究者の間でも、ゴーストが宿るのかと言うテーマがリアルに語られるようになってきたのです。

特に攻殻機動隊は多くの研究者に影響を与えた作品です。

この攻殻機動隊の世界観で未来社会を、作ろうとする「攻殻機動隊RealizeProject」と言うプロジェクトがあります。
有識者を中心に進められています。
今年の2月にそのプロジェクトの講義で「人工知能にゴーストが宿っていると考えている」と発言された先生がいます。

はこだて未来大学の松原仁先生です。

今日、お伺いする会社の社長が夕方から松原仁先生の会食の予定で、ご一緒にいかがですかと声をかけて下さいました。
人工知能がゴーストを持つのか?
私自身、ずっと興味があった事です。

その先生と直接お話が出来ると思うだけで、本当にワクワクします。

電子機器の電源をお切り下さいとアナウンスがかかりましたので、そろそろ離陸するようです。
それでは行ってきます。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です