巨大ロボット対決

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先日、あるセミナーの食事会で世界初の巨大ロボット対決の話題になりました。
これは冗談ではなく、今年の7月に実際に行われることになっています。
食事会でその話をしたら、皆さん驚いていました。
「え?そんな対決があるのですか?」
「どこで行われるんですか?」
いろいろと聞かれました。

この話は、昨年の7月に決まったことで私はずっと楽しみにしていたお話です。
水道橋重工と言う会社が2012年に巨大ロボットのクラタスを発表したことが発端です。
世界で最初の、人型巨大ロボットで、実際に操縦できるロボットが2012年にワンダーフェスティバルで発表されました。
ワンダーフェスティバルとは、プラモデルの新作などを発表するイベントです。
そこに殴り込みをかけた巨大ロボットは瞬く間に世界で有名になりました。

世界中のテレビ局やアメリカの警備会社、アラビアの石油王、中東の輸送会社などから問い合わせが殺到しました。
水道橋重工は一時大混乱したそうです。
残念ながら日本国内では、オタクの道楽で無駄なものを作ったと一瞬報道されただけだったそうです。
すでにドバイなどで展示会も開催されたりしています。
水道橋重工は会社自体が武器輸出に当たらないかと不安を抱いているそうですが、日本の政府は無反応なようです。

それに便乗しようとするアメリカの企業が現れました。
その企業が2015年にクラタスに挑戦状を送りつけました。
「自分たちが開発したメガボッツという巨大ロボットと対決しろ」
それもわかりやすようにYouTubeを利用して、世界中に挑戦状を公開しました。
これに対して、水道橋重工もYouTubeで挑戦を受けると返答しました。
種目は格闘戦、今年の7月までにお互いに格闘戦ができるように改造して対決することが決まりました。

現在、両者とも改造の真っ最中です。
メガボッツは、NASAの関係企業を含めたプロジェクトチームの助けを借りて、改造が進んでいるようです。
これに対して、クラタスは水道橋重工の小さなプロジェクトチームで改造をしています。
残念ながらクラタスの分が悪いのは否めません。

巨大ロボットは、災害現場や工事現場、さらに宇宙開発などの現場での需要にもつながる分野です。
実際にクラタスは、そう言った分野への対応を視野に入れているそうです。
日本がイニシアチブを握れば、新しい産業にもつながると思います。
クラタスには、ぜひとも頑張ってもらいたいと思っています。

クラタスに送りつけられた挑戦状と、その返答の動画がありますので、ぜひご覧ください。

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