テレビ局はなくなるかも!危うしテレビ業界

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先日、「亀田興毅に勝ったら1000万円貰える」と言う企画がありました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、AmemaTV(アメマティーヴィー)と言うインターネットテレビで放映されました。

亀田兄弟には賛否両論ありますが、日本で初の三階級制覇した元プロボクサーです。
その彼に勝ったら1000万円貰えると言う前代未聞の企画でした。
この企画に挑戦したのは、4人の素人でした。

この番組の再生回数が、なんと1300万回を超えたそうです。
これはもの凄いことです。

何が凄いのか?

当然ながらこの再生回数が凄いのですが、特にその広がり方が凄いのです。
番組の放映開始直後から、ツイッターやFacebookで拡散されていきました。
最終的に1300万回の再生を記録したのです。
この再生回数は、そのまま、のべの視聴者数となります。

インターネットの動画配信は、ほぼ正確に視聴者数をカウントすることができます。
これに対して、テレビの視聴者数を測定するのは不可能です。
その為、視聴率という仕組みを使って、おおよその視聴者数を割り出しています。

視聴率というのは、テレビを持っている世帯がどんな割合でどのチャンネルを見ているかを表しています。
昨今のテレビ離れで、テレビの無い世帯が増えました。
つまり、視聴率が100%であっても、そこに含まれない世帯数が増えてきたという事です。

さらに、電話回線が無い世帯は、視聴率調査に協力することもできません。
最近は、携帯電話しかない世帯も増えてきました。
これも、最近の若い世帯の視聴率が反映されにくくなったことを意味します。
また、昔のように家族がテレビの前に集まってみることもなくなりました。

最近の事情を考えると、昔ながらの計算で、視聴率から視聴者数を割り出すことは、事実上、不可能であると言わざるを得ません。

テレビでCMを流しても何人が見ているのか、本当に効果があるのか?
何年も前から、スポンサーから疑問視されていました。
しかし、誰もがその疑問に明確な答えを出せずにいました。

しかし、ひょんな事から、AmemaTVで再生回数1300万回と言う記録が飛び出しました。
これまでの視聴率と言う数字は、趣味趣向が多極化した現代においては、非常に曖昧な数字です。
そんな中、再生回数と言う明確な数字が叩き出されたのです。
従来の視聴率を柱にしたビジネスモデルを構築してきたテレビ業界は、本当に焦っていると思います。

実際に何人が見ているかわからない従来のテレビと、何回再生されたか数字でわかるインターネットテレビとでは、スポンサーに与えるインパクトが違います。
今回の1300万回再生のニュースを知って、多くの企業の広報担当者はインターネットテレビの存在を無視できなくなるでしょう。
これまでテレビCMを流していた多くの企業が、インターネットテレビを新たな宣伝媒体として、選択肢に加えるでしょう。

AmemaTVは、テレビ朝日が出資しているインターネットテレビ局です。
時代は間違いなくインターネットテレビに向いてきます。
テレビ朝日は、その流れに乗ろうとAmemaTVに出資して、開局しました。
しかし、この流れに乗れなかったテレビ局は、10年後にはなくなっているかもしれません。
テレビ業界には方向転換の危機が迫っているのです。

今回のAmemaTVのニュースで、その流れは更に加速するでしょう。

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