とうとう開いた!?パンドラの箱!
ギリシャ神話に登場する美しい女性。
名前はパンドラ。
神話では、世界を混乱に陥れるために、天界から送り込まれた女性とされています。
パンドラの美しさは人々の注目を浴びました。
彼女は天界から地上界に降りるとき、箱を持ってきたと言われています。
有名なパンドラの箱です。
この箱から、ありとあらゆる災いが飛び出したと言われています。
このお話は、古代ギリシャの女嫌いで有名な吟遊詩人が伝えたとされています。
女嫌いだけあって、パンドラが災いを撒き散らしたと熱弁していたと言われています。
しかし、研究者の間では、パンドラの箱からは、災いと希望が同時に飛び出したと解釈されています。
真実はどうであれパンドラのお話は興味が尽きません。
「美しい女性」
「開けてはいけない箱」
「災いと希望」
誰もが興味をそそられるキーワードばかりですね。
インターネット時代に入り、誰もが興味を持ったことを自分で調べることができるようになりました。
情報を発信する側は、とにかく興味を持ってもらうことが重要になってきます。
ところが、多くの人は、この興味を持ってもらう段階をすっ飛ばしてしまいます。
興味をそそる前に、自分が言いたい本題に入ってしまうのです。
パンドラは天界から降りてくるとき、神々から箱を渡されました。
その時に、決して開けてはならないと言い含められました。
そんな事を、言われたら余計に興味が湧き、開けたくなるのが人の心です。
人間は、正攻法で攻めてもあまり興味を持ってくれません。
搦め手から攻めた方が、効果的です。
だから、開けさせたい箱は、開けるなと言って渡すのです。
さて、そのパンドラの箱のように、搦め手の動画を発信して、今注目を浴びている市があります。
それが京都府宇治市です。
これまで市長が、一生懸命、真面目に宇治市の魅力を語る動画が配信されていました。
しかし、これがイマイチでした。
そんな中、議会の反対意見を押し切って、宇治市のおもしろ動画が公開されました。
瞬く間に再生回数が6万回を超えました。
市長の動画の数百倍の再生回数です。
観光の問い合わせやネット検索の回数もどっと増えたそうです。
まさにパンドラの箱が開いたかのごとく大騒ぎになっているようです。
インターネットビジネスの基本中の基本の考え方にAISASと言うものがあります。
もう10年以上前に、提唱された考え方で、古いと言う人もいます。
しかし、私はこの考え方は基本中の基本だと思っています。
基本中の基本なので、古かろうが何だろうが、絶対に必要な考え方です。
AISASでは、注意を引きつけ、興味を持ってもらって、検索してもらうことが基本となります。
もし、宇治市の議員や動画制作にあたったスタッフがAISASを知っていれば、もっと早くパンドラの箱は開いていたはずです。
インターネットで情報発信する際に、最もプライオリティが高い作業は、コンテンツの作り込みではありません。
興味をそそる戦略を考えることです。
宇治市の動画のURLを貼っておきます。
ビジネスに取り組んでいる多くの方も、市長の動画と同じパターンに陥ってしまっています。
市長の動画が悪いと言っている訳ではありません。
まず宇治市に興味を持ってもらうのが先決だと言うことです。
ぜひ参考にしてみてください。
再生回数が6万回を超えた動画
市長が真面目に宇治市の魅力を語る動画