戸隠忍者のからくり屋敷

今年のお盆は、信州戸隠神社の奥社に行ってきました。
数年前に、戸隠神社の中社まで行ってきましたが、奥社まで行く時間がなく、その時は断念しました。
今回は、奥社だけに目的を絞って、朝6時前に出発し、奥社を目指しました。

戸隠神社の奥社は、文字通り山奥にあり容易くは到達できません。
奥社前の鳥居から約2キロの山道を歩かなければなりません。
山道といっても、一応は参道なので、歩きやすくはなっていますが、最後の数百メートルはかなりの登りでした。
お陰様で、なんとか昼の12時過ぎには奥社に参って、鳥居の前まで戻ることが出来ました。

戸隠神社の、最も古い由緒は、2200年ほど前まで遡れます。
戸隠神社は戸隠山にあり、この山にも言い伝えがあります。
天の岩戸をこじ開けた天手力男神が、天照大御神が二度と岩戸を使って隠れないように、岩戸を遠くに投げて隠したそうです。
投げた岩戸が飛んできて山になりました。
岩戸を隠したので、戸隠山だそうです。

www.togakushi-jinja.jp

また、戸隠は忍者発祥の地とも言われています。

戸隠神社の奥社の参道の入口前には、忍者資料館なるものがありました。
この資料館は入館料600円なのに、非常に面白かったので、その話も少ししようと思います。

民俗資料館には、戸隠の文化や歴史を知ることができる様々な品が展示されていました。
そば打ちの道具や林業で使う道具などが展示されていました。
続いてい、忍法資料館には忍術に使う道具や、実際に水遁や土遁、木遁の術の写真もありました。
アニメなどで見るような、印を結べば発動するようなカッコイイものではなく、実際は泥臭い写真ばかりです。
「忍者って大変な職業なんだなぁ」と思いました。

戸隠には、忍者が現存していて現在は34代目の継承者がいます。
世界に10万人以上の門下生がいるそうです。
34代目は、007の映画でも、アクションや体術の指導をしていたそうです。

忍法資料館の次に、手裏剣道場に行きました。
手裏剣道場では、200円で7つの手裏剣を借りて的に当てるゲームです。
5つ以上、的に当たると記念うちわがもらえます。
とりあえず、やってみたのですが、運よく5つが的に命中し、うちわがもらえました。

最後に、行ったのが、からくり屋敷です。
ここは、屋敷自体が、からくりと迷路でできていて、からくりの謎を解きながら、迷路を進むアトラクションでした。
残念ながら、写真撮影は禁止でしたが、非常に面白かったです。
例えば、扉が開かない部屋があって、押しても引いても、なんともなりません。
この部屋のにある床の間の掛け軸をめくると、そこに本当の扉があると行った感じです。
他に平衡感覚を失ってしまう部屋があり、三半規管が弱い人は、部屋に入った瞬間に動けなくなってしまいます。

戸隠は非常に山深い場所なので、入場前は田舎のつまらない村興し施設だと侮っていました。
しかし、大の大人が2時間ほど、十分楽しめる施設でした。
ちびっこなら1日でも遊べると思います。

さらに非常に考えられているのが、人件費が全くかからない仕組みになっています。
からくり屋敷など、謎解きと迷路なので、一度作ってしまえば、あとはお客さんが自動で楽しんでくれます。
遊園地のアトラクションのように係員を、何人も配置する必要もありません。
それにも関わらず、30分から1時間は十分に楽しめます。

多くの観光客が来ていましたが、小さな子供は、神社に興味はありません。
子供連れの観光客は神社に参拝した後、その目の前にあるこの施設に来るしかありません。
神社の集客力を利用した完全自動儲けシステムです。
「これは効率がいいなぁ」と思いました。

神社や寺院と言えど維持にお金がかかります。
お金の問題を上手にクリアした神社が、ご利益がある神社と言えるのかもしれません。

ちなみに、岐阜県に「お千代保(おちょぼ)稲荷神社」と言う商売の神様がいる神社があります。
この神社の参道のお店は、普通の平日でも超満員です。
あまりに儲かりすぎて、店舗を金で作ってしまったお店もあります。
商売の神様の神社の参道のお店ですから、儲かるのは当然ですが、この盛況ぶりが、さらに参拝客を呼び込んでいる訳です。

そう行った意味では、戸隠神社も、非常にご利益があるのではないかなぁと思います。
東京、大阪、名古屋などの都市圏からは遠いですが、何かの機会があれば一度、足を運んで見ては如何でしょう?

www.togakushi-ninja.com

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