仮想通貨について知って欲しい事 その1

ac92590300bbe40ad6272560f6d89dca.jpg

バブルだとか、投機的だとか、仮想通貨にはマイナスのイメージが付きまといます。
これまでの金融的な見方をすると、そう思えるのも当然です。
しかし、仮想通貨の根本は、これまでのお金にはない哲学があります。
多くの人に、それが理解された段階で、一気に仮想通貨は普及します。
今日から何回かに分けて、その仮想通貨の根本的な、哲学のついてお話ししようと思います。

お金の定義には、大きく分けて二つあります。
1つは、みんながお金だと認めたものが、お金である。
もう1つは、権力集団がお金だと定義したものが、お金である。

日本円は、どちらの定義に基づいていると、あなたは思いますか?

日本円の場合は、どちらの定義にも当てはまります。
「どちらの定義にも当てはまるのが、当たり前じゃないの?」
あなたはそう思うかもしれません。

しかし、国によっては、この二つの定義が対立することもあります。
イギリスも、そうでしたね。
EUでは、ユーロを発行しているのに、イギリス人は、ポンドを主張しました。
このようにイギリスでは、通貨を巡って大きな対立ありました。

お金とは、国民のポリシーと権力者の思惑が入り混じった存在なのです。
日本人の多くは、日本円を闇雲に信用しています。
しかし、日本円に価値があると言う裏付けは全くありません。
その理由は、1988年にその裏付けを捨てたからです。

元々、通貨は、金の預かり所が発行する、預り証明書が原型です。
だから、20世紀後半まで、通貨の価値は、金で保証されていました。
これを金本位制と言います。

過去に戦争などで、金の保証を無視して大量に印刷されたこともあります。
しかし、その後、必ずと言っていいほど、その国の通貨は破綻しています。
そして、もう一度、金の保証で通貨を刷って立ち直ってきました。

でも、20世紀後半に金本位制を採用する国はなくなってしまいました。
その理由は、20世紀後半は全ての先進国が大きな経済成長をしていたからです。
通貨の価値を、金で保証していたら、経済成長の足かせになってしまうのです。
そこで、世界中で金本位制をやめて、管理通貨制度にしたのです。

管理通貨制度と言うのは、簡単に言えば、国の信用で通貨を管理する仕組みです。
それによって、金融はスピーディーになり、世界中が一気に発展しました。

しかし、現在、世界中の経済は行き詰まっています。
今度は、管理通貨制度が、足かせになっているのです。
勢いのある新興国は、管理通貨制度を盾にのさばる先進国に、発展を阻まれてしまっているのです。

金本位制の時代であれば、新興国の通貨に信用がなかったとしても、彼らは金で取引すれば良かったのです。
金で取引しながら、金を蓄えれば、いずれ国家の通貨の価値を、金で保証することができるようになるのです。
しかし、管理通貨制度の下では、そうは行きません。
先進国は、金融的な信用を振りかざして、後進国の発展を妨げることが出来るのです。
そうして、先進国は自分達の立場を守っているのです。

金本位制は先進国の発展の足かせになっていたので、管理通貨制度に移行されました。
しかし、今度は、管理通貨制度が、新興国の発展の足かせになっています。
本来、経済の発展は、先進国だけでは上手くいきません。
先進国、新興国、途上国、後進国が、絶妙なバランで噛み合わなければならないのです。

管理通貨制度は、結局、先進国に都合の良い制度でしかありませんでした。
だから、先進国の経済が勢いを失うと共に、世界中の国々が勢いを失ってしまったのです。
まさに世界経済が、八方ふさがりの状態でした。

そんな中、現れたのが仮想通貨なのです。

その2に続く

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です