お金とは何なのか?

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ITに詳しくなると、お金とは何なのかと言う疑問にぶつかります。
おそらく、IT関係のビジネスマンや技術者の多くがこの疑問にぶつかったのだと思います。
だから、電子マネーとか仮想通貨が生まれたのだと思います。

ITでネットワークを構築する際に、プロトコルと言うものが必要になります。
プロトコルと言うのは、ネットワークで通信する時の最初の約束です。
コンピュータにはWindowsもMacもあります。
最近は、スマホもありますね。

このように互いに異なった環境のコンピュータをネットワークで結ぶ時にプロトコルを利用します。
一見難しそうに思えますが、実際は簡単な事です。
外国人と話す時に、多くの人がこう言うと思います。
「Can you speak Japanese?」
(日本語で話せますか?)
そして、相手がこう言ったとします。
「Yes, I can.」
(話せますよ)
これで日本語と言うプロトコルを利用した会話が開始できます。

このように相手とつながる際に、利用する接続方法をプロトコルと言います。
人間同士で言えば、先ほどのように日本語や英語と言った言語がプロトコルになります。
他にも、ボディーランゲージや手話もプロトコルと言えます。

これに対してコンピュータのプロトコルとは、どんなものでしょう?
コンピュータのプロトコルとは、メールやホームページや動画と言ったプロトコルがあります。
インターネットを利用するためにユーザーは、サーバーと言うコンピュータに接続します。
サーバーには、メール機能やホームページのデータや動画のデータが保存されています。
個人のコンピュータからサーバーにこんな要求をします。
「メールを送りたいです」
すると、サーバーからこんな返事が返ってきます。
「メールの送信準備が出来たので、メールを送信してください」
これでメールのプロトコルが整います。
そのプロトコルを利用して、メールを送信します。

他にも「ホームページのデータを見たい」とか「動画を再生したい」とかの要求を出します。
その要求にサーバーが反応して、プロトコルが整います。
そのプロトコルを利用する事で、ホームページを見たり、動画を見たり出来るようになります。
個人のコンピュータとサーバーの間でプロトコルは必要不可欠なのです。

さて、ここで話をお金に戻しましょう。
僕は、海外旅行に行く時に、現地のお金を持って行くことはありません。
基本的にクレジットカードと日本円だけです。
だから、買い物をする時は、この言葉から始まります。
「I have Japanese Yen And Visa Card. OK?」
(日本円とビザカードを持ってますが、買い物できますか?)
相手がこう答えたとします。
「Visa Card, OK.」
(ビザカードで良いですよ)
これでクレジットカードを利用した取引が開始されます。

カード支払いと言うプロトコルを利用して、クレジットカードの情報で買い物をします。
これは日本円であっても同じです。
日本円と言うプロトコルを利用して、紙幣の額面と言う情報で買い物をします。
そう考えると、お金は、ネットワークでやり取りされる情報と同じ役割をしているように思うのです。
だから、お金は電子マネーや仮想通貨のように情報化できるのです。
つまり、支払い方法と言うプロトコルを利用して、金銭価値と言う情報をやり取りするのが買い物だと言えます。

日本円の価値は、そのプロトコルの利用できる広さで決まります。
日本国内であれば当然ですが、海外旅行へ行った際にも、先進国のお土産屋さんなら大体使えます。
だから日本円は便利で価値があるのです。

では、もっと広い範囲で、簡単に、自由に使える通貨があったらどうでしょう?
世界中の誰もが、どこに居ても、どんなお店でも使えるお金です。
もし、存在すれば、とても、便利ですね。
その可能性を秘めているのが仮想通貨です。
ただし、範囲が広がれば、より多くの人が日常的に、その通貨を利用することになります。
それぞれの人や国で、商道徳や倫理観も異なります。
便利だからと、一気に広がってしまうと、商道徳や倫理観に摩擦が生じます。
だから、規制すべきだと言う声もあります。

規制するのが正しいのかは誰にも分かりません。
ただ、仮想通貨は既に市場原理で動いています。
世界中の市場が便利だと判断すれば、利用できる範囲は広がり、その価値は上がります。
現在のところ、先進国では規制の力が強く、後進国では市場原理の方が強い状態です。

これは正しいとか、悪いと言う問題ではありません。
通貨とはプロトコルに過ぎず、取引とは情報のやり取りに過ぎません。
そして、プロトコルとして便利だと認められた通貨が、利用されるのです。
そういった観点から、電子マネーや仮想通貨について考えてみると、その本来の姿が見えてくると思います。

今年は多くの人が「お金とは何なのか?」と言う疑問に直面すると思います。
みんながプロトコルとして便利だと認めたものがお金です。
実は、政府の後ろ盾など全く関係ありません。
既成概念にとらわれる事なく、お金について正確な判断を必要とされるので、ぜひお金について学んで下さい。

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