今回のiPhoneの発表は迷惑千万

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日本時間の9月10日未明、アメリカでAppleの新商品の発表会が開かれました。
ここ数年の発表会は、とにかくiPhoneでした。
iPhoneを中心に、その他の商品が周りを固める。
そんな印象が多々ありました。

私などは、新しいiPhoneのここが良い、ここはあまり期待できない、とウンチクを言えば良かった訳です。
しかし、今回の発表会はその構図が崩れました。
これまでのように、単純な説明で善し悪しを論じることが出来なくなりました。

なぜなら、今回発表された全ての商品が、クラウドで繋がり、相互に連動するからです。
どれが良いとか、どれが悪いではなくなったのです。
立体的に複雑に絡み合った話を説明しなければならなくなったのです。
説明する側からすると、迷惑千万な話です。

でも、購入する側からすると魅力的な商品がたくさん発表されたので、これは凄く良いことだと思います。
新しいiPhone6s、大型画面を搭載したiPad Pro、ゲームやアプリ、買い物なども充実したApple TV。
どれが主役になってもおかしくないほど、発表された全ての商品に独自の個性を持った商品群です。

まず、iPhoneには新色のローズゴールドが仲間入りしました。
これは女子に人気が出そうな色です。

次に画面のタッチセンサーに強弱の判断が追加されました。
画面を強めに押したとき、弱めに押したときで出来ることが変わります。

そして、カメラが800万画素から1200万画素まで、画素数が向上しました。

画素数の向上が、そのまま美しさに直結する訳ではありません。
画素数が向上すると、写真が暗くなり、色の鮮やかさがなくなります。
スマホのカメラは、画素数をどんどん向上させ、美しさは二の次と言った傾向がありました。
購入する側も、画素数が高ければ美しいと、刷り込みされてきました。

本来、画素数を向上させるには、センサーやレンズを一から再設計する必要があります。
各メーカーが、写真の美しさにこだわりだしたのは、iPhone4が発売された後からです。
それほどiPhoneのカメラは、業界の方向性を変えてしまったのです。

Appleのホームページを見る限りでは、今回のiPhoneのカメラも、センサーの再設計をしているようです。
写真のサンプルを見る限りでは、明るさや色の鮮やかさを、損なわずに画素数を向上させているようです。

また、今回のカメラでは、4K動画(ハイビジョンより4倍精密)が撮影できるようです。
さらに、動く写真も撮影できるようです。

「動く写真?それって動画じゃないの?」
そういわれる方もいらっしゃると思います。
確かに動く写真は、動画です。

シャッターを完全に押す一瞬前から、一瞬後までの短い時間に連続写真を撮影するようです。
その連続写真の中で自分の好きな一コマを選んで表示させたり、動きを楽しんだり出来るようです。

また、自撮り用の内側のカメラも120万画素から500万画素に向上しました。
こちらは撮影する際に、画面が白くなるギミックが採用されました。

「画面が白くなるとどうなるの?」
そう思われる方は、こんなテクニックをご存知でしょうか?
証明写真などを撮影する際に、椅子に座ったら膝の上に白いハンカチを置きます。
そうすると、写真うつりが明るく、鮮やかになるのです。

白という色は、周りの光を集めて、発散してくれる特性があります。
それを利用した撮影方法を、スマホの画面を利用してやってしまおうと言う仕組みです。
これも単純な思いつきですが、画期的な方法だと思います。
新しいiPhoneは、自撮りも存分に楽しめると思います。

カメラに美しさを求めるのは重要ですが、カメラの画素数向上には別の意味があります。
最近では、メモの代わりにカメラで撮影することが増えてきましたよね?
カタログを見て気になる部分を撮影したり、取説の重要な部分を撮影したりします。
でも、後で見ようと思ったら拡大しても細かい文字が潰れてしまっていると言った事はありませんか?

画素数の向上の真骨頂は、この細密な部分まで撮影できる事にあります。
そう言った意味では、画素数の向上は写真撮影が好きでない人にもメリットがあります。

長々と説明しましたが、発表会の内容のほんの一部に過ぎません。
ただ、これ以上書くと止まらなくなりそうなので、この続きは次回にしたいと思います。

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