1年ぶりに両親や兄弟で山歩きしました。
私は、基本的に引きこもり気味なので、山歩きするのは1年ぶりでした。
両親は、ゴルフや旅行など夫婦で出かけることが多々あります。
山歩きも、頻繁に行っていたので、最近も山歩きをしているのかと聞きました。

すると「勝手に山に登るな！」と言われたので、最近は山歩きをしていないと言いました。

誰にそんなことを言われたのか？
どうやら一番下の弟に言われたそうです。
弟は、高校と大学で登山部に所属していた山好きの男です。
どうしてそんなことを言われたのか？

理由は山の危険性にあるようです。

以前、両親は、簡単な山歩きツアーに参加していたそうです。
慣れるに従って、だんだん本格的なツアーに参加するようになったそうです。
しかし、ツアー会社は、悪天候で中止をすると、返金しなければならなくなるそうです。
当然、両親のような素人には危険が大きい悪天候でもツアーを強行することもあるそうです。
天候によっては、山岳ガイドがツアーを拒否する事があるそうです。
しかし、酷いツアー会社になると、社員が山岳ガイドのふりをして引率するそうです。

弟は、それを知って両親に「勝手に山に登るな！」と言ったそうです。

「行きたいときは、連れて行ったあげるから相談してくれ」
そう言われたと母は言っていました。
それからは、弟に連れてきてもらうことはあっても、気軽にツアーには参加しなくなったそうです。

私の両親は、何事も自分より詳しい人に言われたことは、必ず受け入れて愚直に実行します。
相手が、私や弟のように自分の子供であっても、本当に疑うことなく実行します。

その話を聞きながら、両親がパソコンを覚えようとした頃の事を思い出しました。

15年ほど前に、母からこんな事を聞かれました。
「パソコンを使えるようになりたいんだけど、どうしたら良い？」
その時、私はこう答えました。
「パソコンの電源を切らないこと」
それから15年。
私の実家のパソコンの電源が切られることはありません。

現在、両親とも、買い物、調べごと、仕事など全てパソコンを使います。
パソコンがなければ、生活が出来ない程です。
両親ともiPhoneもiPadも、持っており、写真も動画も、電子書籍も、利用しています。
それも、これもパソコンの電源を切らなかった事が始まりです。

なぜ、電源を切らないと使えるようになるのか？

パソコンなんて、触っている間に勝手に使えるようになります。
簡単に壊れる物でもありませんし、調子を崩しても再起動すれば直ります。
とにかく、触れていれば上達するのです。

電源を切ることなく、ずっと画面が点きっぱなしだと「触ってみようかな」と言う気持ちになります。
たった、それだけの事でパソコンは使えるようになります。
電気代の事を心配する方もいらっしゃるかも知れませんね。
でも、高価な物を買って、使えるようにもなれず、ホコリを被せてしまってはお金の無駄です。
使えるようになるための電気代は、前向きな投資です。

もし、パソコンに苦手意識があって、ホコリが被っている方は、試してみて下さい。
電源を点けっぱなしにして、1ヶ月もすれば自然と「使ってみようかな」と言う気がしてきます。

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