3月3日に任天堂から新型のゲーム機が発売されます。
その名も任天堂スイッチ。
「ゲームの話は関係ないなぁ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
全てがゲームのお話というわけではありませんので、しばらくお付き合いください。

このゲーム機は、切り替えという意味を込めて、スイッチと命名されたそうです。
状況に合わせて、遊び方を切り替える事ができます。

これは小型タブレットのような形態のゲーム機です。
自宅で遊ぶ場合は、テレビに接続して、大画面で楽しむ事ができます。
出かける時には、持ち運んで楽しむ事ができます。
出先で、友達と画面を共有しながらゲームを楽しむことも出来ます。

このゲーム機は昨年10月に動画が公開されました。
私は動画を見た瞬間に「これ欲しい」と思いました。
見た瞬間に欲しいと思ったのは、iPhone3GS以来なので7年ぶりでした。

ところが私の感覚とは異なり、発売前から日本では非常に不評です。
動画が公開された翌日の任天堂の株価は恐ろしいほど下がりました。
YouTuberやブロガーもこぞってこけ下ろしています。

この雰囲気は、私がiPhone3GSを購入した時と本当によく似ています。
私はiPhone3GSを友人から見せてもらって、次の日、すぐに買いに行きました。
しかし、多くの友人の反応はこんな感じでした。

「二つ折りが出来なければ画面が傷ついてしまう」
「iPhoneでは携帯ゲームが出来ない」（当時、流行っていた携帯ゲームはiPhoneに対応していなかったため）

確かに、iPhoneは二つ折りでなないので画面が傷ついたり、割れたりする恐れがあります。
ところが、そのお陰で、画面を保護する手帳型ケースが生まれました。
今では、手帳型ケースの専門店まであるほどです。
また、画面を守る強化ガラス製のフィルムも登場しました。

携帯ゲームも同じです。
今ではiPhoneでたくさんのゲームが遊べます。
10年前にガラケーで流行っていた怪盗ロワイヤルよりも、もっと面白いゲームがたくさん出ています。

多く人は、全く新しい物を従来品と比べたがる傾向があります。
全く新しい物なので、現実問題として従来品と比べることはできません。
それを無理やり比較してしまうのです。

結論から言えば、その比較は無意味です。

iPhoneが登場し始めた頃を思い出してください。
多くのガラケーが、小型化、軽量化を進めてズボンのポケットに入る大きさでした。
しかし、今はもっと大画面のスマホを望む人も数多くいます。
スマホ用のポケットが付いたバッグも数多く登場しています。
大切なスマホを雑にズポンのポケットに入れるのではなく、バッグのポケットに入れる人が増えたのです。

私たちは全く新しい商品が登場した時、何か判断材料が欲しいと思ってしまいます。
そして、無理やり判断材料を作り出してしまいます。

例えば、道路も走ることができて、空も飛べる乗り物が大々的に発売されたとします。
おそらく多くの人は、道路を走る機能を自動車と比べます。
そして、空を飛ぶ機能を飛行機と比べます。
その結果から、買うべきかどうかを議論します。

しかし、その比較は無意味なのです。

一台で道路も走って、空も飛べると言うのが、全く新しい事なのです。
iPhoneの時もそうです。
音楽プレイヤーと小型パソコンと携帯電話が一台になったのが全く新しい事だったのです。
それなのに携帯電話の部分だけを、当時のガラケーと比較して、議論していたのです。

全く新しい商品を見る時、従来の商品と比較できない部分に目を向ける事が重要なのです。
物は試しです。
任天堂スイッチの紹介動画のURLを掲載しておきますので、実際に見てください。
これまで、これほど多彩な遊び方ができるゲーム機はありませんでした。
それを可能にしたのがこのゲーム機です。

３分少々の動画ですが、あなたはこれを見てどう感じるでしょう。

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