スマホは万能ではありません

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スマホが登場する前に、一般的に利用されていた携帯電話のことをガラケーと言います。
ガラケーとはガラパゴス携帯の略です。
ガラパゴスとは、周囲を海に囲まれて16世紀まで無人島だった諸島の名前です。
調査において漂流者や一時滞在した人間が存在することは判明しています。
しかし、太古より人間が永住することはなく、他の大陸と全く繋がりがなかったと言われています。

その為、ガラパゴス諸島に生息する動物は、世にも珍しい進化をたどった生物ばかりだそうです。
有名なダーウィンの進化論も、このガラパゴス諸島の特異な進化を見て着想したと言われています。
このガラパゴス諸島と同じように島国ならではの特集な進化をしたのが日本の携帯電話です。
それがガラケーなのです。

現在でも、ガラケーを使っている人は、まだまだいらっしゃるでしょう。
最近は、未だにガラケーを使っている人と、スマホを使っている人で比較されるようになってきました。
ガラケーを使っている人は時代遅れで、ITに弱い。
スマホを使っている人は時代に乗っていて、ITに強い。
一般的にはこんな解釈をされるでしょう。

しかし、それは正しいのでしょうか?
実は、この判断基準はかなり怪しくて、スマホを利用している人の方がよっぽど時代遅れの場合があります。
それはスマホを使っていて自宅にインターネット回線がないケースです。

日本以外の国は、自宅にインターネット回線があるのが一般的です。
日本はガラケーの普及で、携帯電話でインターネットをすることが一般的になってしまいました。
驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、携帯電話でインターネットができたのは日本の携帯だけでした。
スマホが登場するまで、世界の携帯電話は、会話とショートメールしかできないのが一般的でした。

その為、一般家庭のインターネット回線の普及率が極めて低い国です。
それは皮肉なことに日本の携帯電話が、高性能すぎてインターネット回線が必要なかったことが原因なのです。
スマホの発想というのは、日本が20年も前に通過した発想を、現代風に焼き直しただけなのです。
そして、ガラケーとスマホの最も大きな違いは、日本を基準にしているか、世界を基準にしているかです。

スマホは、インターネット回線が家庭にあることを前提に作られています。
世界では家庭にインターネット回線があるのが当たり前ですが、残念ながら日本では違います。
そのインターネット回線を利用して、アップデートしたり、クラウドと通信したりします。
つまり、インターネット回線がなければ、スマホは本領を発揮することができないのです。

「家庭にインターネット回線がなくても、スマホで直接インターネットできるじゃない」

そうおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、スマホから直接利用するインターネットには通信容量の制限があります。
一般的には毎月5GB以内で、かつ1日多くても1GB以内という制限になっています。
ちなみにスマホのOSをアップデートすると、1GB以上の容量の通信をします。
つまり、スマホがアップデートできず、次第に使い物にならなくなります。

ガラケーの倍以上の基本使用料を支払って、こんな状態では全く意味がありません。
スマホは万能ではありません。
しかし、インターネット回線を使ったり、クラウドを賢く利用することで、万能に近づくことはできます。
スマホは環境を整え、初期設定を整えることで、驚くほど便利な道具に生まれ変わります。
スマホをお持ちの方は、万能に近づくように環境を整えていきましょう。

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